指導・療法について

当院では骨粗鬆症を専門とする医師と看護師・理学療法士が最新の検査結果に基づき、以下のことを行います。

(1)食事指導

カルシウム、ビタミンD、ビタミンKなど、骨の形成に役立つ栄養素を積極的に摂れるような食事を提案します。カルシウムとビタミンDを同時に摂ることで、腸管でのカルシウム吸収率がよくなります。
タンパク質の摂取量が少ないと骨密度低下を助長しますので、意識して摂取していきましょう。栄養やカロリーのバランスがよい食事を規則的に摂るのが、食事療法の基本です。 

♦カルシウム
牛乳・乳製品、小魚、干しエビ、小松菜、チンゲン菜、大豆製品など
※ 骨粗しょう症や骨折予防のためのカルシウムの摂取推奨量は、1日700~800㎎です。

♦ビタミンD
サケ、ウナギ、サンマ、メカジキ、イサキ、カレイ、シイタケ、キクラゲ、卵など

♦ビタミンK
納豆、ホウレン草、小松菜、ニラ、ブロッコリー、サニーレタス、キャベツなど

(2)運動療法

骨は、負荷がかかるほど骨をつくる細胞が活発になり、強くなる性質があります。散歩を日課にしたり、階段の上り下りを取り入れるなど、日常生活のなかでできるだけ運動量を増やしましょう。

大腿骨を強くし、転びにくくするリハビリも行います。

骨折予防に有効な運動は、ウォーキング、ジョギングなどがありますが、ご自身の体の状態にあわせて無理なく続けることが大切です。

(3)薬物療法(骨粗鬆症治療薬)

1.骨吸収抑制剤
破骨細胞に作用し、過剰な骨吸収を抑えることで、骨密度を増やす作用があります。
経口剤、注射剤などがあります。
2.骨形成促進剤
骨芽細胞の数を増やし骨形成を促進することで、骨の量を増やし骨を強くして、骨折リスクを減らすことができます。
3.骨粗鬆症に伴う疼痛改善薬
腰背部の圧迫骨折などに伴う痛みをとるお薬です。
4.骨粗鬆症治療ビタミン剤・カルシウム剤
食事で摂取したカルシウムの腸管からの吸収を増す働きがあります。また、骨形成と骨吸収のバランスも調整します。
5.女性ホルモン
女性ホルモンの減少に起因した骨粗しょう症に有効です。
閉経期のさまざまな更年期症状を軽くし、併せて骨粗しょう症を治療する目的で用いられます。
6.SERM(選択的エストロゲン受容体モジュレーター)
もともとは乳癌転移予防のために開発された薬です。骨のエストロゲン受容体に選択的に作用し、閉経により崩れた骨代謝のバランスを調整することで、骨量を増やす作用をあらわします。

昔と違って今はこれだけの治療薬が揃いました。
更に新薬が開発途中で、治療薬の選択範囲はさらに広がります。
これらを検査結果に照らし合わせ、適切かつ安全な治療のプランを立てます。
関節の痛み・手術への恐れ、私も解ります。
切らずに良くする様、一緒に頑張りましょう。


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